低濃度(ppmオーダー)の塩化物イオンを沈殿滴定で測定するポイント【電位差滴定】
yusuke
ケム。
酢酸を溶媒とする非水滴定は、主に医薬品の定量法として広く用いられています。
本記事では、滴定液である0.1mol/L 過塩素酸酢酸溶液の標定について、押さえておきたいポイントを解説します。
滴定液のファクターは、次の要因で変動することがあります。
また、購入した滴定液にはファクターがラベルに記載されていますが、これは20℃での値であることに注意してください。
可能であれば、測定日ごとの標定を行うのが理想です。
とはいえ、業務の状況や作業量によっては、毎回の標定が難しい場合もあるでしょう。
そのような場合には、標定の頻度をあらかじめ決めて運用することが有効です。
例えば、時間経過によってファクターがどの程度変化するかを確認し、要求される精度に応じて標定の間隔を設定します。
これにより、業務効率を落とさずに測定精度を維持することができます。
滴定液の標定には、フタル酸水素カリウムを使用します。
完全に溶解していないと、滴定液のファクター測定自体に誤差が生じます。必ず確認を徹底しましょう。
滴定液の標定時と試料測定時で液温が大きく異なると、測定値に誤差が生じる原因となります。
これは、酢酸が温度変化に伴う体積変化が大きいためです。
そのため、標定時と試料測定時では、できるだけ液温を揃えて測定することが重要です。