基礎からわかる化学

あなたが信じていた水素イオンは幻だった?

yusuke

H+単独では存在しない

「塩酸は水中で解離して水素イオンと塩化物イオンになる」

教科書にそう書いてあったから、

多くの人が「なるほど」と思い込んでいます。

でも、ちょっと待って。

その水素イオン、

本当にH+という形で水中に存在していると思っていませんか?

化学を知っているつもりでも、ここで多くの人が錯覚しています。

H+という形では存在しない

多くの場合、H+と書けば話が早いので、そのまま覚えがちです。

しかし、実際の水溶液中で、酸に由来する水素イオンがH+単独として存在することはありません。

実際には水分子と結合して

ヒドロニウムイオン(H3O+)という形で存在します。

つまり塩酸が水に溶けると

HCl + H2O → H3O+ + Cl

という反応になります。

💡 ポイント:

教科書ではH+と書く方が簡単ですが、実態はH3O+ということを覚えておくと理解が深まります。

なぜ教科書ではH+と書くのか

  • H+と書くと計算や反応式が簡単になる
  • 電離や中和の基本はH+として考えれば十分
  • しかし実際の水溶液中での挙動を知ると、中和反応をより正確に理解できる

例:塩酸とアンモニアの反応

塩酸の解離:HCl + H2O → H3O+ + Cl

塩酸が水に水素イオンを与えてヒドロニウムイオンができる。

アンモニアの解離:NH3 + H2O → NH4+ + OH

アンモニアが水から水素イオンを受け取り、水酸化物イオンができる。

中和反応:H3O+ + OH → 2H2O

ヒドロニウムイオンと水酸化物イオンが反応して水ができる。

まとめ

  • 酸に由来するH+は水中でH3O+として存在する
  • 教科書のH+表記は簡略化で、計算や反応式の理解には十分
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