FT-IRでわかる同位体効果 ― O–H と O–D の波数の違い
yusuke
ケム。
「塩酸は強酸、酢酸は弱酸」
化学の授業でそう習ったと思います。
でも、
何をもって”強い” “弱い”と判断しているのか、説明できますか?
その答えが酸解離定数です。
酸HAが水中で解離すると、次の平衡が成り立ちます。
HA + H2O ⇄ H3O+ + A–
このときの平衡定数が酸解離定数(Ka)です。
Ka = [H3O+] [A–] / [HA]
ポイントはシンプルです。
実際のKaは、とても大きかったり、とても小さかったりします。
Kaのままでは扱いにくいため、よく使われるのがpKaです。
pKa = -log10Ka
つまり、
と覚えておけばOKです。
| 物質 | pKa | 酸の強さ |
| 塩酸 | 約-6 | 強酸 |
| 過塩素酸 | 約-10 | 強酸 |
| 酢酸 | 約4.8 | 弱酸 |
| 水 | 約15.7 | 非常に弱い |
一般的にpKaがマイナスである場合に強酸といい、水中で完全に解離します。
この表を見ると、
過塩素酸は酢酸よりもはるかに強い酸
ということが、数字で一目瞭然になります。
実際、酢酸に過塩素酸が溶けている場合、
過塩素酸は酸、酢酸は塩基として振る舞います。
HClO4 + CH3COOH ⇄ CH3COOH2+ + ClO4–
酸・塩基は絶対的な性質ではなく、相対的な関係なのです。